週明けの高配当株、本当に「押し目買い」のチャンスなのか?

相場観測ノート

週末にかけて相場が大きく崩れ、SNSなどでは「週明けは絶好の押し目買いチャンス!」といった声も聞こえてきます。

現在のポートフォリオは、圧倒的に「買いポジション」の方が多いです。そのため、本音を言えばこのまま反発してほしいですし、もし来週本格的な暴落が来れば、普通に被弾して資産が大きく減ってしまいます。

ただ、警戒して事前にポジションを少し軽くし、確保しておいた「現金」があります。 では、この現金を週明けの押し目買いに突っ込むかと言われると、どうしても二の足を踏んでしまいます。

「下がってほしくない」という願いとは裏腹に、客観的に相場を見ると、どうしても買いに向かえない2つの理由があるからです。

理由①:トランプ関税ショックからの上昇が早すぎた

1つ目の理由は、これまでのチャートの動きに対する違和感です。

前回のトランプ関税ショック以降、相場はほとんど「押し目」を作らず、一本調子で上がり続けてきました。 これだけハイスピードで急上昇した相場は、ひとたび逆回転を始めると、下落のスピードも速く、調整が深くなる傾向があります。今回の下落が「ただの健全な押し目」なのか、それとも「深い調整の入り口」なのか、まだ判断するには早すぎると感じています。

でも、株価が大きく下がった今こそ、高配当株を安く仕込むチャンスなのだ!利回りが上がったメガバンクとか全力で買いたいのだ!

気持ちはわかるけど、そのメガバンクなどの『金融株』に今一番不気味なニュースが連鎖しているから警戒してるんだよね。落ちてくるナイフにはまだ触らないよ。

理由②:プライベートクレジットと「連鎖するほころび」

私が週明けの相場で最も警戒しているのが、銀行(金融株)です。 現在、アメリカを中心に「プライベートクレジット」に関連する金融株安が、不気味な広がりを見せています。

昨年10月、JPモルガンのCEOであるダイモン氏は、米自動車ローン会社の破綻に関連して、相場に潜むリスクについてこう警告していました。

「1つのほころびが見えたら、その裏にはさらなる連鎖が隠れているものだ」

相場がイケイケのリスクオン状態だった時は、誰もこの「隠れたリスク」を気にしていませんでしたが、ここ最近になって急速にそのほころびが連鎖し始めています。私が追っているだけでも、これだけの事態が起きています。

  • 2月: 米大手投資ファンドのブルー・アウル・キャピタルが「解約請求の停止」を発表。これにより米金融株が下落し、三菱UFJなどの日本の銀行株も連れ安に。
  • 2月27日(金): 英住宅ローン会社(MFS)の破綻を巡り、金融株への猛烈な売り圧力が発生。ゴールドマン・サックス(-7.47%)やモルガン・スタンレー(-6.19%)など投資銀行から地銀まで軒並み急落し、KBW銀行株指数は約10カ月ぶりの下落率(約-5%)を記録。これが日本の金融株安に直結。
  • 3月6日: 米運用会社ブラックロック(株価7.6%安)が、主力のプライベートクレジットファンドの一部で「資金の引き出し制限」を発表。再び米国の金融株が全体的に下落。

ファンドの解約停止や引き出し制限は、金融不安の典型的なシグナルです。 もちろん、これらが単発のニュースで終わってくれることを祈っていますが、立て続けにほころびが見え始めている今の状況で、日本のメガバンクや金融株に飛びつくのはリスクが高いと考えています。

結論:自分の買いポジションを祈りつつ、「現金」は温存する

こうした理由から、週明けの相場に対して、私はしばらく「様子見」を基本にします。

理想を言えば、大きく下げた後に一度反発し、もう一度下を試す「2番底」を見極めてから入りたいところです。 ただ、底をピンポイントで当てるのは至難の業です。かつてデイトレで−470万円を溶かした時、私は常に「ここが底だろう」と勝手に決めつけては自滅していきました。

手持ちの買いポジションがこれ以上ダメージを受けないことを祈りつつも、せっかく確保した現金は温存して静観します。 もし、自分の狙っている優良銘柄が理不尽なパニックで叩き売られるような場面があれば、様子見がてら「少しだけエントリー(打診買い)」する程度に留めるつもりです。

現金を握りしめて「待つ」ことも、立派な投資戦略です。 来週の相場がどう動くかは分かりませんが、焦らず、ずんだもんと一緒に「生き残ること」を最優先に相場と向き合っていきます。

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